膜系細胞小器官(Membranous organelles)
葉緑体 (chloroplast, chloroplastic (adj.) )
- 光合成が行われる色素体。葉緑体は光合成細菌とラン藻類以外の、光合成を行なう生物の全てにみられる。直径3~10umの両凸レンズのような形で、二重の外膜に挟まれている。内側には、ラメラ系とゲル状のストロマ系がある。ラメラは一連の膜からできており、チラコイドという、液体の入った袋になっている。ところどころにグラナと呼ばれる円形のチラコイドがあり、インター・グラナ・ラメラでつながっている。ラメラ系は光合成の明反応の場で、その膜はクロロフィルとカロチノイドを含む。葉緑体は、ラメラに結合したり、あるいは、ストロマに遊離した形で葉緑体独自のリボソームを含む。ストロマには、このほかDNAの微繊維や脂質の小滴、及び光合成の暗反応の酵素をはじめ、葉緑体の可溶性の成分も含まれている。
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