ワルナスビ:Silver nightshade

   この植物は北米大陸などに自生し大群落を作る雑草であり、日本には帰化植物としてもたらされた。この幻想的な英名は、夜になるとこの植物の葉がとじて、白っぽいつやのある、短く細かい毛が葉の裏が露出し月明かりを弱く乱反射して見えることからついたらしい。果実は2−3cmぐらいのスイカのような模様のあるトマトのような形の実をたくさんつける。熟すると黄色か赤黄色となる。果実は汁液を多く含みプチトマトのようである。

   しかし、この実にはナス科のもつたいていの有毒物質を高濃度に含むので食用できない。これらの毒素とは1.solanin(ジャガイモの芽毒で知られるソラニン) 2. saponin (サポニン、界面活性アルカロイド、ナスに少量含まれる) 3. solanain(セリンプロテアーゼ)などである。 ほかに、ナス科で有毒な植物はタバコがある。このように、ナス科は有毒植物が多く食用となるものは少ない。本研究室では3のセリンプロテアーゼが,活性が高く耐熱性で、しかも界面活性剤と共存して活性を保持することから、本酵素の利用を研究したことがある。