プロトプラストの分離法

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車軸藻巨大プロトプラストの酵素的分離

酵素液 セルラーゼオノズカ R-10 1%、マセロチームオノズカ R-10 0.05% または  セルラーゼオノズカ R-10 1%、ペクトリエース Y 0.02% を0.27Mソルビトールに溶解し(pH5.5)、酵素液とする。酵素処理は室温(20℃)、2時間静置(振とう厳禁)する。植物体の生育温度も20℃にあわせる。酵素液の浸透価は酵素を溶解した状態で等張程度とする。この藻の場合0.3Osmol程度である。

A Nitella expansa の頂芽を酵素液にいれた直後

B 酵素処理後1時間経過し、細胞壁がほとんど溶解し球形化途中のプロトプラスト

C 酵素処理後2時間経過した、頂芽の残さ

D 酵素処理後1.5時間経過しメッシュより落下したプロトプラスト。球形化したもののほか球形化途上のものもある。大きなものは球形化に時間がかかる。  通常、球形になるものは元の細胞と同じぐらい原形質流動が活発で、例えば、60秒で1回転する。ただし、酵素処理中は原形質流動は緩慢か停止していることが多い。原形質流動ゼロの南北極と流動最大の赤道が生じることが、車軸藻プロトプラストの特徴である。

メッシュの格子は約0.6mm  拡大

細胞壁分解酵素処理による車軸藻頂芽よりの巨大プロトプラストの分離過程

 

酵素的に分離された車軸藻の巨大プロトプラスト。 画面をクリックすると拡大<-完成品(酵素処理開始2時間後)、肉眼で緑色の小さな粒として確認できる

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参考文献

 

1  Electrophysiological Studies on Cytoplasmic Membrane of Plant Cells and Protoplasts. 1982年 98ページ(学位論文) 

2. Abe, S., J. Takeda, and M. Senda. Resting membrane potential and action potential of Nitella expansa protoplasts. Plant Cell Physiology 21: 537-546 (1980).

3. Abe, S. and J. Takeda. The membrane potential of enzymatically  isolated Nitella expansa protoplasts as compared with their intact cells. Journal of Experimental Botany 37: 238-252 (1986).

 


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