密度勾配遠心法


例えば60%しょ糖溶液などの密度の高い液体を遠心管の底におき、15%しょ糖などの密度の低い液体を上部においてその間を密度が順次変わるようにしたものを密度勾配とよぶ。 もう一つの密度勾配のタイプとして、塩化セシウム溶液のように強い遠心をするとその遠心力により自然に密度勾配が生じるものもある。-->しょ糖密度勾配

このような密度勾配にサンプルをおいて遠心すると、サンプル中に含まれる種々の密度や大きさの粒子や分子が遠心力により種々の沈降をし、これらを分離できる。

この沈降の平衡点の性質によって大きく二つに分かれる。

1. 等密度点(Isopicnic point)   粒子が沈降または浮上していきこの粒子の密度と密度勾配の特定の点の密度とが一致した点で粒子の移動が平衡する。  一度この点に達すると遠心時間が長くなっても同じ位置にとどまる。

2. 等速度平衡点(Isokinetic point)  粒子が粘性抵抗を受けながら密度勾配に沿って遠心力により移動していく速さは、粒子の密度と大きさの両方に依存する。 同じ密度の粒子であれば大きいほど早く沈降する。 ポリソームがこの典型例である。リボソームやポリソームは核酸とタンパク質が密に集合しており、細胞内構造としてはかなり重く、比重は1.4以上ある。しかし、しょ糖などでは粘性が高いため、密度平衡点に達するまでに粒子の集合数に応じてきれいに分離する。ーー>ポリソームの分離と分析

 

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