抗体調製法 

 

はやくおおきくなーれ!

無事に抗体を作り終わり、性能テスト中。

そして、次々と調製を開始。

いくつものタンパク質が順番をまっています。  プロトコールの詳細(工事中)

  抗体を作らせる動物はいろいろいますが、一般的に小さいほど抗原(必要なタンパク質量)が少なくてすみます。 マウスはもっとも小さい部類ですが系統が確立していることやモノクローナル抗体の作製にも向いているので、抗原となるタンパク質量が少ない(100マイクログラム以下)ときや精密な研究のための抗体作りに良く使われます。 ただし、抗体を含む血清量は1ml程度かそれ以下となります。 この写真にあるラットは飼いやすく、血清量も多い(3−5ml)抗原量も数百マイクログラム程度でもできるので愛用しています。 1.5から2ヶ月で抗体(抗血清)が得られます。 得られる抗血清(抗体)の力価はこれまでのところ数千から1万分の1です。 ただし、ラットや気が荒くかみつかれるので嫌がる人も多いようです。 この点を除けばえさ代もかからないし素人でも扱いやすい大きさなので、初心者にはお勧めです。 

  ウサギは血清量が数十ミリリットルとれるしまあ場所をとらないしせわもそれほどかからないので良く使われます。 ただし、抗原タンパク質量は数ミリグラム以上必要です。 採血のときは少々勇気が必要です。 

方法は、予防注射と基本的に同じです  

RATを用いた抗体調製の概要   プロトコールの詳細(工事中)

1. 抗原の準備: 純度は高いほど良いが量も必要なので適当なところで決めるがタンパクの場合SDS-PAGEで他のバンドが見えるようでは好ましくない。

2. 免疫: 2−4週齢のラットの腹腔内に抗原のタンパク質(一匹あたり100マイクログラムー数百マイクログラム程度)と結核菌くずなどの免疫補助材(アジュバント)といっしょに注射する。

4. 最初の免疫から1ヶ月たったら尾から採血し抗体ができたかどうかを調べる。

5. 抗体ができておれば初めの量の半分ぐらいの抗原を注射する(ブースター)。 もし、充分に抗体できていなければ初めの量と同じぐらいで免疫をもう一度行う。 ここでもう一度免疫をやり直した場合は1ヵ月後に再検査しよければブースターを行い次のステップに進む。

6. ブースター後2週間ぐらいで採血(全血)

7. 遠心等により血清を分離し力価を検定したあと防腐剤などをくわえて小分けして冷蔵または冷凍保存する。 抗体は腐らなければ冷蔵でも1年はもつが、冷凍すれば半永久的。 ただし、凍結融解の繰り返しは力価の減少を招くので避ける。 一度融解したらあとは冷蔵する。 ただし、一度解凍して使用したあと長期間使いそうもなかったら冷蔵してていずれだめになるより再凍結したほうがよい。

8. 必要に応じて抗体を精製する。

 

ホーム        2000/03/08 11:13