植物生理学会

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アラスカエンドウ (Pisum sativum L. var. Alaska) apyraseのアイソタイプと遺伝子構造について

柴田幸一、米田基人、阿部俊之助、MahmoudEric Davies

所属:  愛媛大学農学部分子細胞生物学、ノースカロライナ州立大学

 

ATP-diphosphohydrolase (apyrase, EC 3.1.6.5)NTPNDPNMPに分解する酵素で、植物においては核から細胞壁まで多様な局在と機能が報告されている。そこで、本研究ではアラスカエンドウのapyraseの細胞内局在を免疫電子顕微鏡法により調べ細胞内に広く分布していることをまず確認した。また、このapyrasepIの異なる5つの主要なアイソタイプ(pI5.8, 6.0, 6.3, 6.6, 6.8)を持ち、細胞下画分ごとにその量比が異なった。これらのアイソタイプをアニオン交換カラムを用いて分離し、各アイソタイプの基質特異性を調べたところ特徴的な違いがみられ、活性はpI=6.3のものが最も高かった。これらアイソタイプの分子量は酸性側になるにつれてわずかに高くなっていた。アミノ酸配列解析の結果からこのapyrase は4種類17箇のリン酸化サイトやアミド化など合計24個の修飾サイトを持つということが、このapyraseのアイソタイプ生成の原因であることを示唆する。また、apyraseをコードするmRNAには3'端非コード領域(3'UTR)の長さと配列が違うものが存在することも明らかになり、これによってapyraseをコードするmRNAの輸送先が決定される可能性も考えられた。This work was supported by a grant from JSPS:#12660296

 

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