ヘパリンカラムによるリボゾーム凝集活性物質の抽出ならびにこれをコードする遺伝子の解析
伊東庸子、Eric Davies1,阿部俊之助 (愛媛大・農・生物資源、1ノース・キャロライナ州立大・植物)

 アラスカエンドウ(Pisum sativum L var. Alaska) の黄化芽生え先端部より抽出した細胞骨格画分には、種々のタンパク質や、細胞質リボゾームの70%にものぼる多くのリボゾームが含まれている。この画分を、デタージェントを含む高塩濃度の緩衝液に懸濁して細胞骨格を解離し、超遠心によりリボゾームを取り除いた後、透析により細胞骨格タンパク質を含むコロイド状物質(AT)を構成させた。このAT、およびATより抽出した42.5kDaのタンパク質(RSP)は、0−150mMK+ を含む緩衝液中で、リボゾームと結合する性質を持つ一方、細胞骨格自体あるいは細胞骨格とリボゾームの結合を破壊することが報告されているヘパリン存在下ではこの結合が阻害されることがわかった。そこで、ヘパリンのアフィニティーカラムを用いてエンドウの細胞骨格画分の分析を行ったところ、1MのK+を含む極めて高塩濃度の溶出画分にリボゾーム沈降活性とともにRSPが濃縮されることがわかった。 このようなリボゾーム凝集活性を持つタンパク質は、トウモロコシ等にも存在していた。そこでRSPの構造と機能を明らかにするため、エンドウのcDNAライブラリーよりRSPをコードするDNAを検索し、その配列を解析した。




ホーム