発表日:1999年12月7、遺伝病 

1P1335
3-methylcrotonyl-CoA carboxylase (MCC)欠損症の遺伝子解析
小畑慶子1、福田隆之1、山口清次2、井原健二3、芳野信4、浅川修一5、清水信義5、阿部俊之助6、近藤郁子1(1愛媛大・医・衛生、2島根医大・小児、3九大・医・小児、4久留米大・医・小児、5慶応大・医・分子生物、6愛媛大・農・生物資源)
  MCCはa鎖とb鎖からなるロイシン代謝に関与するビオチン酵素である。我々はMCC単独欠損症の原因遺伝子および、遺伝子変異と病態の関係を明らかにすることを目的に、ヒトMCC b鎖の遺伝子単離と患者における遺伝子解析を行い、昨年ヒトMCC b鎖遺伝子のmRNAは約2.3kbで少なくとも12個のエクソンからなると報告した。その後の更なる解析の結果、本遺伝子のmRNAは約2.5kbで、725アミノ酸をコードし、N末側にミトコンドリアへのシグナルペプチド配列、C末側にビオチン結合蛋白質共通ドメイン配列を持つことを明らかにした。また、ゲノム構造は19個のエクソンからなる全長約70kbpの遺伝子であり、RHとFISHによって3q27領域にマップした。臨床症状の極めて異なるMCC単独欠損症の2例において、MCC b鎖の解析を行ったところ特異的変異は同定されず、これらの患者ではb鎖ではなく、a鎖に変異があることが示唆された。本遺伝子解析中にコード領域の1391番目の塩基がA→Cに変異し、464番目のアミノ酸がHis→Proに置換する遺伝子多型が同定され、連鎖解析に有用なマーカーになると考えられた。現在MCC a鎖遺伝子を同定するため検索を行っている。

 

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