発表日:12月19日、遺伝病

4P699
ヒトmethylcrotonylCoA carboxylase 遺伝子のクローニングとその異常
近藤郁子、小畑慶子,福田隆之、山縣英久、重本和宏3、山口清次、井原健二、芳野 信、阿部俊之助愛媛大・医・衛生、同・農・分子細胞生物、島根医大・小児、九大・医・小児、久留米大・医・小児
  メチルクロトニルCoAカルボキシラーゼ(MCC: EC6.4.1.4)はミトコンドリアの膜に存在しロイシン代謝に関与するビオチン酵素である。大豆,トマト,ナズナなどの植物の遺伝子はクローニングされてcDNA配列と機能ドメイン構造が明らかである.しかし,そのgenomicな構造や高等動物の遺伝子は不明である.ヒトでは常染色性劣性遺伝を示すMCC欠損症が26例報告されている。臨床症状は様々で日本人の2例の経過も互いに異なり,症状発現と本酵素の関係は不明である。そこで,我々はヒトのMCC遺伝子をクローニングし,MCC欠損患者における遺伝子変異の同定をおこなったので報告する.

  リンパ球由来のヒトMCC遺伝子は約2.3kbのmRNAからなり,大豆,ナズナ等の植物とはアミノ酸レベルで約45%の相同性を有し,ヒトのその他のビオチン酵素タンパクと本遺伝子は少なくとも12個のエキソンからなり,3つの機能ドメイン間には10kb以上のイントロンが存在した.現在2家族2例のMCC患者由来の繊維芽細胞からmRNAを抽出し,RT-PCR法を用いてDNA配列を検討中である.

 

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