8.要旨 講演番号:3A14p06
ヒトおよび魚類におけるRAFSYNPPAR、およびMKRN遺伝子ファミリーの形成と協調的進化


○阿部 俊之助、千葉 殖幹、土居 正宜、南埜 泰孝、中筋 洋子、MISHRA Neena、GRAY Todd A1 (愛媛大・農・生物資源、1NY Dept. Health)

 ヒト3番染色体3p25には神経シナプスの形成に関わるSYN2、脂肪代謝やアポトーシスに関わるPPARGおよび機能不明なMKRN2という遺伝子が並びその逆鎖上にRAF1原ガン遺伝子が位置する。本研究では、魚類においてRAF1ARAFBRAFMKRN1、およびMKRN2をクローニングし、RAFおよびMKRNファミリーは魚類進化時に形成されたことを初めて明らかにした。さらにこれらの遺伝子と近傍の遺伝子群のゲノム上での位置関係を魚類とヒトで詳細に比較した結果、これら4つの遺伝子ファミリーは、脊椎動物進化の初期に3p25の並びを形成したのち少なくとも2個づつ組になって協調的に進化し、哺乳類(ヒト)の染色体上(6p21: MKRN2B, PPARD; 7q34: MKRN1,BRAF; 22q12-13: PPARA, SYN3; Xp11: SYN1, ARAF)に分散していったことがわかり、一見無関係なこれら遺伝子群の間に進化上あるいは機能上の強い連関があることが示唆された。また、RAF1下流のゲノム領域は進化上不安定な状態にあることも示された。


 

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