米国農務省及び環境保護局の声明

 

By 佐羽尾 友里 

*この声明で重要な点は、飼料用として販売された品種が食用にどこかの段階で売却あるいは転用されたことを示唆したうえで(農家がアベンティス社との契約に違反して売却したか流通業者か加工業者が流用した可能性)、あえて当該種子メーカーに、保証を”紳士的”に実行させるものであることを銘記しておく。ー環境保護局 (EPA)は、アヴェンティス社が種子を販売した農家がその種子を食用に販売しないことをアヴェンティス社で確認するという条件の下で、1998年にそのトウモロコシの商業的使用を承認したー抜粋 


WASHINGTON, 2000年9月29日--米国農務省及び環境保護局(Environmental Protection Agency)の勧告を受けて、アヴェンティス社は今年度収穫されたStarLinkコーンの購入を行うことになった。この動きは、今存在するStarLinkコーンが加工食品に混入しないようにするための慎重かつ責任ある措置である。これらの対策は過酷な購入計画と追跡計画を行うことで消費者に食料流通ルートの保全に今以上の信頼を与えるものである。StarLinkコーンは家畜飼料としてのみ承認されているが、最近加工食品から見つかった。今日の措置により、直ちにすべての食品製造でStarLinkコーンの使用が差し止められる。また、これはStarLinkコーンの栽培を行った農家に対し、今年度収穫される作物へ補償金を支払うことを保証するものでもある。

 この合意は米国農務省(USDA)と環境保護局(EPA)が実施する。StarLinkコーンの製造元のアヴェンティス社は直ちに農家と連絡を取り、2000年度のStarLinkをどのように処理すればよいかという指示を出す。そして米国農務省(USDA)がまずそのトウモロコシを農家から買い上げ、そのトウモロコシが食糧流通ルートに間違いなく混入しないよう処理を行い、その後アヴェンティス社が米国農務省(USDA) にそのコストを返済することになる。
********************************************

試験によりタコスから不認可トウモロコシが見つかる
By PHILIP BRASHER
AP Farm Writer
WASHINGTON (AP) -- 政府独自の試験により、クラフトフーズ社がリコールしたタコスの皮に、人々の食用としては承認されていない種類の遺伝子組み替えコーンが多く含まれていたことが確認された。

 そのトウモロコシが他の食料品にも同様に含まれている可能性がないかどうか試験を行うことを政府関係者は検討している、とスティーブ・ジョンソン氏は言った。ジョンソン氏は環境保護局(EPA)に勤務する上級役員である。本計画において環境保護局(EPA)は食品医薬品局(FDA)と農務省と共同で業務を行っている。

 この試験は食品医薬品局(FDA)が行ったもので、環境団体及びクラフトの民間研究所で行われた試験結果を確認するものであったとジョンソン氏は月曜日に語った。

 このトウモロコシはStarLinkとして知られ、環境保護局(EPA)に家畜飼料用のみに承認されたものである。

「食品医薬品局(FDA)は、タコスの皮のことも、何が他の既成食品の評価にふさわしいかの検討についても、両者ともさらに分析を続けています。」とジョンソン氏は言った。彼は環境保護局(EPA)の防止対策事務所、殺虫剤事務所、そして毒性物質事務所の副管理アシスタントをしている。

 StarLinkとして知られる遺伝子組み替えコーンの開発を行ったアヴェンティス・クロップサイエンス社は、購入費用、発送費用、このとうもろこしが食料品の中に決して紛れ込まないよう今年収穫されたものをすべて政府が買い上げる費用を支払うことに先週同意した。

 農務省関係者が計算した、この措置で同社が負担する費用は1億ドルである。

 「問題は一般の人々の信用です。食料品に対する人々の信頼を崩すようなことを私は決してしたくありません。」と、農務省長官のダン・グリックマン氏は言った。

 環境保護局 (EPA)は、アヴェンティス社が種子を販売した農家がその種子を食用に販売しないことをアヴェンティス社で確認するという条件の下で、1998年にそのトウモロコシの商業的使用を承認した。

 そのトウモロコシは昆虫対する毒性を持たせる細菌の遺伝子を含んでいる。それは政府が承認した8種類の遺伝子組み替えコーンのうち、食用として認められていない唯一のものである。

 タコスの皮にそのトウモロコシが見つかったことは、「アヴェンティス社が環境保護局(EPA)と結んだライセンス契約をどれだけ厳密に守っていたのか疑惑を生じるものだ」と、グリックマン長官の相談役を努めるキース・ピッツ氏は語った。

 アヴェンティス社の広報担当リック・ラウントリー氏は、アヴェンティス社が契約に従っていることを示すため「できる限りのことをするつもりだ」と語った。

 環境保護局(EPA)では、そのトウモロコシを人々の食用に承認するアヴェンティス社の要請を検討しているが、同庁の科学アドバイザーたちの間では人々がアレルギー反応をおこす可能性がないかどうで意見が分かれてしまっている。

10-19-2000

 


 

もどる

 

../gmo_contents.htm . /gmo_title.htm   ../gmo_start.htm