2000811

 

バイオテクノロジーへの懸念にもかかわらずEUに対する米国のダイズ輸出は増大

 

ヨーロッパの一般市民が持つバイオテクノロジーへの懸念にもかかわらず、今年の米国からのヨーロッパ連合(EU)へのダイズの輸出は増大した。米国農務省(USDA)は今年度の米国のEUへのダイズ輸出は合計約26200万ブッシェル(約923m3)になると見込んでおり、これは前年度より3400万ブッシェル(約120m3)の増大となる。「ダイズの上納金(出荷農家が払うもので通常、米国では0.5%)は、バイオテクノロジーの事実情報をヨーロッパの私たちの主なお客様へ提供するために、この4年間でおよそ200万ドルを投資してきました。」と、米国ダイズ委員会(USB)の国際マーケティング長Jerry Slocum氏は言っている。「米国で商業的に入手可能なバイテクダイズ品種からできた作物がEUで承認されてきている一方で、それでも私たちはEUへの輸出を維持し、拡大するのにかなりの努力をしています。輸出に関する数字を見てください。これらの活動は米国のダイズ生産業者にとって有意義な結果を出すのに役に立っているのです。」この春に発表された農家の予備調査統計では、米国におけるバイオテクノロジーで改良したダイズ種子の作付面積がわずかに減少たことを示したにもかかわらず、米国農務省の最新の土地報告書では米国の農家は継続してバイオテクノロジーを利用していることを示している。統計では、米国の農家は今年、バイテクのダイズを4000万エーカー(約16km)以上作付していることを示しており、これはダイズ作物の合計の54%にあたる。米国農務省は、昨年米国の農家は57%のダイズ作物を、バイテクノロジーと通常の両手法を使って改良した除草剤耐性品種のダイズのタネで作付した、と伝えた。

 

「米国のダイズ農家はこのバイオテクノロジーをしっかり理解したのです。」とSlocum氏は言う。「他のいくつかの商品とは違って、バイテクにより改良された商業的に入手可能なすべてのダイズ品種から作られた作物は、ヨーロッパ内および輸入の承認を求める他の国々での販売が認可されてきています。ですから、米国からヨーロッパや他の世界の地域にダイズを輸出するのに障壁があってはいけません。」

地域的には、アジアだけがEU以上に米国のダイズを購入している、と米国ダイズ委員会は指摘している。バイオテクノロジーで改良した初のダイズ品種が米国で導入された1996年以降、ダイズのチェックオフは、新しいテクノロジー及び米国のダイズの優れた品質について、世界の顧客に情報を提供するよう努力してきた。チェックオフ資金で国際的マーケティングを行うところである米国ダイズ委員会のヨーロッパ支部は、ヨーロッパのダイズ加工業者と家禽及び家畜飼料生産業者に、バイオテクノロジーについての資料を配付した。ヨーロッパの家禽、家畜生産者へバイオテクノロジーのセミナーも行っている。バイオテクノロジー問題についての情報提供と開かれた対話を維持するため、米国ダイズチェックオフ農家の代表者とヨーロッパの委員会の会員と、ヨーロッパの農家及び商品組織の代表者との間で一対一の会議が開かれている。ヨーロッパでバイオテクノロジーに対する懸念があることについては、米国の主要な競合相手国に対しても、ダイズ製品をヨーロッパに輸出することを妨げるものではない、と米国ダイズ委員会は言っている。産業界の見積もりによると、最近アルゼンチンで収穫されたダイズの80%あるいはそれ以上が、バイオテクノロジーで改良したダイズ種子から生産されたものであり、そしてアルゼンチンからヨーロッパへのダイズ食品の輸出は近年着実に増加してきていることを示している。アメリカに対するもう一つの主要競争国であるブラジルは、バイオテクノロジーで改良したダイズの種を一部のダイズ農家が利用することを、政府が禁止しているにもかかわらず規制できないでいる。


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