815日午後1:33

アルゼンチンのGM市場は、種子生産企業の間でどのように分かち合われているか

 

-By 佐羽尾 友里

 

南米ビジネス情報 

アルゼンチン-----この5年間で、地元の遺伝子組換え種子の開発は、すでに年間25000万ドルの収益をあげている事業を創出した。 

モンサント・アルゼンチン農業部門マーケティング部長Carlos Becco氏は、種子販売は年間総額75000万ドルから8億ドルであると説明する。アルゼンチン内で売買された種子の25%から30%は遺伝子組換えがなされたもので、総売上高をみるとダイズの種子の販売額が2億ドル、残りはトウモロコシの売り上げであると彼は言う。Becco氏は、少しではあるが綿花の種子もこのビジネスで扱われているという。 

モンサント社は、アルゼンチンで作付されたダイズのうち遺伝子組換えされたものは80%以上で、トウモロコシでは総産出量の20%であると計算している。穀物輸出では、アルゼンチンが全世界に向けて取引を行うダイズの90%が遺伝子組換えである。Becco氏は、トウモロコシの輸出に関して、遺伝子組換えが行われた種子は今年は10%と計算されているが、2001年には大体30%増加するだろう、と言っている。 

このビジネスの将来性が国際的企業を引きつけ、またいくつかのアルゼンチンの企業も同様に引きつけていて、そのアルゼンチンの企業はライセンスを取得したり多国籍企業との協定を結んで遺伝子組換え種子の生産を始めた。 

ダイズ種子市場での最も大きな企業はNideraという企業で、総額2億ドルのこのビジネスで50%のシェアを持っている。第二位はアメリカのモンサント社で、地元のDon Mario社と提携して20%のシェアを占めている。パイオニア社とノバルティス社がそれについで、それぞれ10%のシェア持っている。 残りの20位はRelmo, Agromaniaなどの地元の小企業で分かち合っている。

 遺伝子組換えコーンに関しては、最大企業はモンサント社であり、同社は1998年中頃にカーギル社の中南米、ヨーロッパの一部、アジア、アフリカの種子事業部を、14億ドルを支払って獲得した。 

Dekalb、カーギルのブランドを使用することでモンサント社はマーケットシェアを45%占めるに至った。当社の競合他社はノバルティス(34%)、パイオニア(17%)、Morganのブランドを使用したダウ(2%)と、地元の企業Agromania2%)である。

 

来年にはアルゼンチンの地元の製造業者、例えばDon MarioProdusemなどがいくつかこの市場に参入する予定である。Becco氏は、遺伝子組換え種子の使用には3つの利点があるという:コスト/利益の関係。ダイズについてみてみると、生産者は1haあたり25ドルを削減でき、これは移植にかかる全コストの150ドルを上回り、結局は15-20%の削減となる。 

今年、作付される遺伝子組換え作物は900万ヘクタールにのぼるであろう。Becco氏は、生産者は通常の種子のコストに比べて、遺伝子組換えダイズでは10%以上、遺伝子組換えコーンでは時には最大30%まで多い金額を支払わなくてはならないと言っている。 しかし、遺伝子組換えコーンの収量は、通常のものに比べて1haあたり10%から20%の間での増収となり、種子のコストを補償する。

 Becco氏は、第2の利点は収穫物の安全性、そして第三の利点は殺虫剤の使用を減らし、直播きを行うことによる、産物が与える環境と消費者への利益であると説明している。アルゼンチンで生産したダイズの60%が直播きによって生産されたとBecco氏は説明する。 

【編集者の言葉:「直播き」は、コーンプランターを使用して豆を植えるのに対し、30インチ(約76p)またはそれより広い畝にドリルで穴を開けることを言う】

 

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