ブラジル北東部にアルゼンチンからの遺伝子組換えコーンが荷下ろされる

2000726日午後6

 By 佐羽尾 友里

サンパウロ、726日(ロイター通信)―――日照りに見舞われたブラジル北東部で、家畜の飼料不足を補うため、アルゼンチンから遺伝子組み替えコーン第二便を輸入したと水曜日に関係者が語った。

  木曜日ペルナンプコ州の州都レシフェで、政府の農業政策に反対する激怒した何百人もの運動家が波止場で抗議運動を行う中、積み荷は降ろされた。

  これより前の今月711日、アルゼンチンから38000tの遺伝子組み替えコーンを運んできた一隻の船は何とかレシフェに積み荷を降ろすことができたが、これは数週間の抵抗運動及びDNA鑑定の後にやっと実現したものであった。

  ブラジルは南米の農業大国で、農家に対する遺伝子組み替え作物の生産と販売の許可に関して米国に歩調を合わせないで対抗する西半球で唯一の競争国である。

  今週荷下ろしされた18000tのコーンのうち、16800tが遺伝子組換えが行われているものであると、レシフェの一連邦地裁で広報担当が語った。輸入を行ったのはコーンプロダクツブラジル社という、地方の一企業である。

 

  ここ数週間ブラジル政府による遺伝子組み替えコーンの規制は緩くなっている。少なくとも北東部の州でそうである。これは、その遺伝子組換えコーンをブラジル国内へ搬入するのを阻止する前裁決を、他の裁判所で覆す裁決がなされてからのことだ。

 

「第5地裁の遺伝子組み替えコーンに対する裁定は、ペルナンプコ州、アラゴアス州、セアラ州、リオグランデドノルテ州、パライバ州、セルジッペ州の北東部の州で拘束力を持っています。」と、広報担当は言った。このことは、これらの州が今後遺伝子組換えコーンの輸入を望むときは自由裁量で許可できるということです、と彼女は付け加えた。

 

遺伝子組み替え物質の輸入を取り巻く法的論争は、消費者が環境保護論者と手を組んで輸入に抵抗をするようになったため、この数ヶ月で一層複雑になった―――しかも、地方裁判所の裁定は政府の反遺伝子組換え政策に公然と反対しているように見える。 

ペルナンプコ州家禽農家協会によると、同州の家禽生産業者は、ブラジル最高裁で地裁の裁定に対する再審理が行われるまで輸入トウモロコシの購入を保留することとした。

 しかし、適正にこの問題が解決されたとしても、当業者は8月末までになお一層のトウモロコシの輸入を強いられるだろうと、同協会の副会長、Antonio Correa de Araujo氏はロイター通信に語った。 

1月にブラジル農務省は、ブラジルは数ヶ月の干ばつで国内生産が減少したため今年は200万tのトウモロコシの輸入が必要となるだろうと伝えた。ところが最近、政府は南部の主要農業州の霜害を理由に必要な輸入量を約300万トンへと増加した。

 

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