ヨーロッパで猛威を振るう狂牛病ー食卓から牛肉やハム、ソーセージが消える?ーEUの人々が直面する食品のリスク選択の正念場と日本の選択ー飢餓と栄養失調か

猛威を振るう狂牛病でEU委員会が動物質を含む飼料の1月からの暫定禁止を提案したあおりで予想どうり、シカゴの穀物相場は高騰。 EUが域内牧畜飼料に植物原料を使用することを長期化させるならば現在の穀物生産体制では需要を満たせない事態に陥ることも。  一人っ子政策を転換しつつある中国も穀物輸入を増やしており、スターリンクごときで大騒ぎしているようでは、この先ほんとに大変なことになるだろう。 日本の畜産も多くを輸入飼料に頼らざるおえない現状である。  フランスは牧畜をやめるという観測も? ドイツでも牛肉を食べるのをやめるという人が30%もいるという。 この在来リスクにより穀類のみならず畜肉不足も予想され、ホルモン剤使用を忌避するEUは米国外に買い付けに走るにしても日本がこの面でもあおりを受けることは間違いなしだ。  アフラトキシンなどの問題もあるから品質が悪くて捨てていたものを利用するわけにも行かないだろう。 ここで、どこかの地域で大凶作でも発生すればさらに拍車がかかる綱渡り状態でもある。

  さらに、魚粉(狂牛病の脅威をもたない飼料資源の一つ)などの原料にも手が伸びてくれば当然ここでも人間の食糧か家畜の飼料かの問題が発生する。 養殖漁業の飼料においても魚粉や穀類由来の原料を用いているため、影響が及ぶだろう。 しかも漁業自体も環境問題が取りざたされそれほど増産は見込めない。 また、世界的に動物質原料(魚類原料を除く)のリサイクル使用が減ることになれば人間の食糧資源の減少にさらに拍車がかかる。  こういった情勢の中でネガティブ選択型の食糧確保行動を取りつづける日本にとってはこれからがまさに正念場だろう。 食品業界は消費者の相反するニーズ(例えば量と質)を満たそうとすればかなりの覚悟が必要だろう。 何度も指摘したが、品質の劣悪な穀類による中毒物質(アフラトキシン、アルカロイド、病原体毒、植物毒、BHC, DDT, PCB、ダイオキシンなど)のリスクは著しく増大することもわすれてはならない。 これらのリスクをすべて避ければ、残る選択は飢餓と栄養失調のリスクを受けることとなるであろう。

リスクの付加と交換について   アフラトキシンの胎児への影響と小児ガンのリスク 古代文明の滅亡と農地の拡大と気候変動


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