良質で安全・安価なGMに対し品質と安全性はさておき思想性豊かな高価な非GM−非GMというあらたな贅沢ブランドの形成を危惧するーいったい誰の利益のため?

GM導入に迷い道のインドだが、人口急増(すでに7億を超える)のうえ高温多湿を抱え一部地域でBHCやDDTまで動員して食料生産に躍起。 ケニヤでは途上国はバイテクをどんどんヤルベシと、研究者の声。さらに何も言わずどんどんやっちゃう世界第四位のバイテク大国アルゼンチン。 並ぶ中国に負けじとがんばる。 お隣中国は商業化には慎重で研究重視だと言っておきながらすでに世界第四位でワタやトウモロコシ始め、米国の2倍にのぼる遺伝子組換えの商業化を推進。 先進国でしかもバイテク世界第二位のカナダはだんまり。 最近の傾向で非常に顕著なものに先進国が発展途上国に何か”忠告”して”改善”させようとすると、それが先進国から見ていわゆる”差別的”であろうと”人権侵害”であろうと”環境破壊”であろうと、途上国の文化と意思決定に口をだすなと反発する傾向が強まっている(例えば2000年度NHK賞受賞作品4作のうちアフリカに関する2作品を参照)。  この遺伝子組換え論争も途上国では先進国の勝手とか自分たちの価値観の押し付けだと反対論者に対し反発することも多くなっている。 グリーンピースなどはケニヤなどアフリカ諸国で一生懸命自分たちの価値観で圧力をかけつづけているが、それに乗るひともいる一方で、”それはヨーロッパの価値観であなた方が持ち込んだ農業技術はGM以外ろくに役に立たなかった”とまで言う識者もいる。 安全審査が信用できないと先進国の活動家が言えば”冗談じゃない、あなた方こそ狂牛病すら食い止められないではないか”とやりかえす始末.中国では香港あたりで少しもめている程度で本土にはとても手を出せない。 つまり先進国でのような騒乱状況になっておらず、以外と実質的で冷静である印象をうける。冷静にみれば品質と安全性はさておき高価な非GMと良質で安全・安価なGMということになりかねない。

  途上国は先進国のような仮想リスクとイデオロギーではなく、必要に応じ”是々非々”で判断するといっているところが多い。 日本は金があるから力で非GMに途上国を捻じ曲げようなど傲慢なことは考えないことだ。 日本はもともと実質的な国民性であり、それで発展してきたがイデオロギーに走ることを得意としない。 もしイデオロギーに走れば第二次大戦のように自滅する。 いまの日本の状況はそういう風に思えてならない。 いずれにしても当HPですでに指摘しつづけてきたように、世界の食糧市場はGM(遺伝子組換え)圏と非GM圏に2分されることになりそうだ。 食糧と飼料の多くを輸入にたよる日本において、混乱することなく上手に世界を渡り歩くためにはどうすべきか考えることはそう難しいことではない。  

付記: ここでGMはすべてであると主張しているのではない。 あくまでも他の新旧技術と組み合わせ、伝統技術も含めた総合的な安全審査をやっていくという”是々非々”路線がベースにあり、生産者のみならず、消費者こそがもっとも利益を受けるものであることを付け加えておく。


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