EPA科学者パネルはスターリンクの明確なアレルギー性をいまだ見出せず調査を続けると発表ー現実に危険は小さく冷静になるよう消費者に異例の呼びかけ

ー スターリンク騒動は”口裂け女”騒動?

米国EPAの科学者パネルはスターリンクのCry9Cのアレルゲン性についてはもう少し調べる必要があるという決定の延期にひとしい報告を出した。  しかしその報告には特に目新しいデーターはなく、Cry9Cの分子量、熱安定性、および消化への抵抗性などの性質からの推定であり、この報告自身も極めて微量しか含まれず(数ppm以下)まったく問題をおこすとは考えられず、過度な反応はしないよう呼びかけている。要するにCry9Cの組換えタンパクがアレルギーを起こすという決定的証拠を見つけられなかったうえ、摂取量も極微量であり心配するに当たらないというわけである。(以下、注釈)ートウモロコシにはこれ以外のアレルゲンあるいは疑われる物質が何万倍も多量に含まれており、あまりにも量が多いためになかには動物の体を通してミルクに移行しアレルギーを起こすといわれているものもある。現実問題としてスターリンク100%を食べたとしても組換えタンパクが原因でアレルギーを起こすとは考えにくい。また、この品種は動物のエサ用であるため人の口に入るのは痕跡程度か1―2割までと見積もられる。  むしろ、トウモロコシを食べてアレルギーが起こるならこれら何万ppmという高濃度のアレルゲン物質の影響を受けるだろう。 しかし、現実にはCry9Cのタンパクが検出できなくても、遺伝子が見つかっただけで騒ぎになっており、Cry9Cのタンパクが危険だとする主張と激しく矛盾した感情的行動がとられていること自体が大問題である。 これはまさにうわさが増幅し”口裂け女”の騒動と同根であるといっても過言ではないだろう。

  一方で皆さんが安全だとおもって食べている伝統育種されたスイートコーンの一種であるピーターコーンには現実に強いアレルギーを起こすと認められているイネのアレルゲンとよく似たものが、他の品種にくらべて著しく多く、全タンパクの3%(3万ppm)もの高濃度に含まれているがその安全性はまだ調査もされていない。日本の厚生省や消費者団体がこの点に着目しないのはどういうことであろうか。 食品の一般的安全性に関して意識が低いと思われるー また、日本の報道機関はもっと原文(英語)の趣旨を伝えた上、物事のバランスを考えて忠実に報道することが強く求められる。 誇張、飛躍された言葉を使いまわすタイプの事件報道のやり方を繰り返すことはいたずらに不安を増幅し大きなマイナスである。

 

スターリンク騒動の本当の意味を考える  遺伝子組換え(GM)の選択しないことにより抱え込むリスク


 

もどる