みなさん、もっと食品の基礎的性質を勉強しましょう!

スターリンク事件で反対派の大合唱で見落とされている重要な問題があります。それはトウモロコシ自体の主要タンパク質であるゼインの性質とアレルゲン性です。 このタンパクはヒト、家畜両方にとって消化の悪い代表格でこのタンパクの未消化物断片がミルクに含まれています。 このゼインは水に難溶でエタノールやアセトンなどに有機溶媒に溶けやすい極めて特異なタンパク質で当然完全消化率が低いわけです。 そしてこの未消化ゼインにより抗体ができることも確認されています。 これが未消化タンパクのアレルゲン性を評価するのに極めて重要であるといわれる理由です。 一方、スターリンクの組換えタンパク(Cry9)ではこのような抗体の生成が起こらず、また、スターリンクのCry9のタンパクは水溶性で消化性はそこまで悪くないうえトウモロコシタンパク質のうちの極わずかであり(マイクログラムオーダー)、トウモロコシタンパク全体のアレルゲン性に対する関与を認めるのは困難であろうことです。 特に家畜のようなトウモロコシを充分に調理せずに食べる場合やヒトでも焼きトウモロコシ程度の調理で食べる場合はゼインの消化はさらに悪く多くの不完全消化断片が生じることは明らかで、このようなものがミルクに移行することもあるわけです。 すなわち、スターリンク自体でのアレルゲン性のテストをしたらトウモロコシ特有のこのゼイン(全タンパクの60%程度を占める)のアレルゲン性がまず出ます。  上で述べたようにこのような免疫学的知見が得られていることは重要です。  さらに、BTタンパクの量はトウモロコシである限り、主要タンパクになることはなく、あくまでもppmオーダーかそれ以下の微量成分の一つにすぎません。それに対して、動物実験でCry9のアプライ量がトウモロコシを食べた場合に摂取する主要タンパクのレベルであっても(すなわち、組換えタンパクの量がトウモロコシの貯蔵タンパク、ゼインの量と置き換わるという非現実的な仮定をしても)抗体形成が認められないことに注目すべきです。 また、アレルゲン性の量的テストをしたら我々が安全だと思っているトウモロコシの貯蔵タンパクのほうがはるかに危険であるということを認識すべきで、このような状態で遺伝子組換えだけの有害性を追求するのは難しいというより間違っているといえます。 トウモロコシに含まれる有害物

  それに、このような充分に議論し吟味された遺伝子組換えを拒否することにより農薬使用による残留や地下水汚染さらにアフラトキシンのような最強の発癌物質の増加というリスクをかわりに我々は抱えこむのです。  皆さんは影響があるかすらわからないものを拒否して、今日明日にでもガンや環境ホルモンの影響をこうむることを選択されるのでしょうかーしかも高いお金をだして?

 

 


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