遺伝子操作した作物(GM作物)と野生種の交雑で生物多様性(バイオダイバーシティ)は、本当に破壊されるのか?  伝統育種は安全か?−伝統的夏みかん品種は、伝統育種品との交雑で存立の危機

  メキシコの野生種にGMが交雑したということの調査の過程で、逆に栽培種すなわち伝統育種品種の交雑問題が表面化ー伝統育種の場合はマーカーとなるものが少ないためその実態の把握は困難だが、世紀にわたる栽培種と野生種の野放しの交雑も指摘されており、伝統育種における人為的突然変異遺伝子はすでに拡散していると考えていいだろう。 すなわち、栽培地の周辺の雑草は、栽培種と交雑するものについては、すでに野生種とはいえないということだ。 農業というものの本質と生物多様性の関係をきちんと理解する必要がある。 野生種を本当に守りたいなら、その地域で伝統育種品種も含め栽培をやめなければならないとの意見も。 伝統育種は野放しであるだけにバイオダイバーシティ(生物多様性)への最大の敵であることは間違いない。 

  さらにGM品種の交雑でBiodiversityがくずれるとの論法に大きな疑念が提出された。 それは、問題にしている遺伝子が、生物の多様性の根幹をなす植物の形態や生理になんら影響をあたえないことと、生物多様性の確保についてだけ考えれば、逆に野生種に耐病性や耐農薬性が付与され、絶滅から守られる方向であることは明らかで、逆に多様性がいうところの生物種の多様性を守るとの意見もでている。 また、問題のメキシコの野生種だが、実はもともと周辺種との交雑(クロポリ:cross polination)と自然交雑のため形質が不安定で植えるたびに遺伝子組成が異なっているためもともと形質が不安定で、厳密な対照が存在せず、したがって20年以上前の保存種子になかった遺伝子(たまたまGMにも使われている)が見つかったからといって種の多様性がGMによって失われた証拠とするのは難しく、したがって20年以上前の保存種子になかった遺伝子(たまたまGMにも使われている)が見つかったからといって種の多様性がGMによって失われた証拠とするのは難しく、また一つの遺伝子が広がったからといって生物多様性に与える影響を評価するのは不可能である。 コウノトリの日本種を交雑によって維持しようとしている試みを考えてみるといい。 GM反対派の言い分を当てはめれば、在来種にない遺伝子を交雑を助けることによって(人工飼育で)人工的に50%も導入するわけだから、当然種の多様性を失わせる”暴挙”であり絶対に許せないはずだ。 同様な種の不安定性を持つものに夏みかんがある。 交雑しやすく、周辺のミカン類の栽培により変化していく。 その周辺のミカン類は多くの場合、本来、自然には拡散しない枝変わりというわけのわからん有害かもしれない遺伝変異をもつもの(誰も調べないから安全性の議論すらできない)を人工的に接木により無理やりふやして、花粉をばら撒いている。 したがって、もし、マーカー遺伝子をみつけてこの夏みかんへの”遺伝子汚染”の実態を調査したらそれはもうメキシカンコーンどころではない大変”危機的”な許すことの出来ない状況になっていることがわかるはずだ。 この伝統育種による遺伝子汚染と生物種の遺伝的消滅の危機の実態を消費者の方々はご存知なのだろうか。

2001-12-24


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