スターリンクはアレルギーの原因ではなかったーCDCの患者調査であきらかに。

http://www.cdc.gov/nceh/ehhe/Cry9cReport/cry9creport.pdf

GMにからむアレルギーの可能性についてはじめての本格的は臨床調査の結果である。 方法としては極めて高感度の新開発のELISAが用いられた。
CDCはFDAから51名のトウモロコシアレルギーを訴えた患者を紹介してもらい、まず症状分析をした。 すると23名はアレルギー症状に当てはまらず除外。 結果28名のうち25名が調査に協力を同意したが内1名は返答がなかった(こなかった)。 結果、24名がさらに調べられた。 年齢は5-74歳で平均36歳とバラエティーがあった。  13人が男 11人が女であった。 出身地は15の州にまたがっていた。 もともとトウモロコシアレルギーはまれで数がすくない。そこへもってきて、2000年7月ー10月、すなわちSLコンタミが最大であった時期にとうもろこしアレルギー症状を訴えたひとが対象になった。
これらの人々の血清にCry9Cの抗体があるかどうかをCDCが開発した高感度な方法をもって検査した。結果は、もともとトウモロコシアレルギー患者は数が少ない上データ-がばらつきの範囲に見事に入ってしまったことで、Cry9Cはトウモロコシアレルギーの一因ではないと結論せざるおえなかった。 すなわち、その少ないトウモロコシアレルギーの原因はスターリンクではないと言うことをいっているのがCDCの結論である。 すなわち、トウモロコシアレルギーの原因は伝統育種にからむ伝統的リスク以外は見つからなかったということである。

  ここで症状をまず分析した理由は、もっとも高感度なアレルギー原判定法である抗体検査をする前に、臨床症状がアレルギーであるか確認する必要であるからだ。 抗体があるだけではアレルギーでは必ずしもない。 風邪をひいたり、細菌感染をうけたりすれば、必ず抗体ができるが、これらはアレルギーとは違うことはあたりまえであることは皆さんご存知でしょう。 

 このCDCが示したばらつきの範囲に無理やり意味を持たそうとすることは、電波の弱いところで、ラジオのボリュームをいっぱいにしてでる大きなノイズのなかに”神のお告げ”が聞こえるかどうかを論ずるようなものだろう。 もし、このようなデータ-で同じ強引な”アレルギーあり”の結論を出すならば、同じ基準で伝統育種がらみのアレルギーをしらべたらおびただしい数の”アレルギー”が同定されるであろう。

6月15日 1. ロイターが昨日のCDCによる”スターリンク”にアレルギーの証拠なしの発表(6月14日#3)に周辺取材。 反対派は予想どおり、小さな証拠と平静(トイレの花子さんは消えてもまた別の場所にでる)。 その証拠が大きいか小さいかは議論になるところだろうが、その”小さな証拠”すらないかあってもその”ちいさな証拠”より小さな証拠しかないのが、反対派の悩みだったのでは。 米国などでは当初から、スターリンクのアレルギーのリスクは”ピーナッツバターの700分の一以下”などと見積もられていた。 日本では、スターリンクの”危険性”については事実の何倍もの過剰報道を以前にしたところもあり、メンツにかけてもこのCDCの発表は簡単に事実としては報道できまい。 しかし、事実かどうかの証拠がないなどはいえないだろう。 そんなこといったら、事件報道なんか”容疑”の段階では絶対にできないことになる。 皮肉にもスターリンクの有害報道はこの”容疑”の疑いの段階でされたものである。 CDCのこの”小さな証拠”を事実として大きく報道する勇気を持つべきだろう。 小さかろうが大きかろうが少なくとも容疑を否定する証拠の一つである。



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