21世紀は食糧問題が環境問題とともにクローズアップ。 それは地球人口が100億を突破することでもたらされる危機と同義である。 日本ではすでに人間の基本的生存指数といえるカロリーの自給率が40%台に。 これまで世界中から食糧の良質な”上澄み部分”だけを買い求めてきたが、これをいつまで続けられるか大きな問題となろう。 加工食品なども深刻な原料調達問題に直面するだろう。 不作や紛争などなにかがあれば食糧調達が途絶える、そういった危機が現実のものとして迫っている。 環境問題にしても、これまでの急速な工業化と生活水準の向上にともなう問題よりは、おびただしい数の人間が生活するにともなう地球の収容力自体に起因するより本質的な環境問題が重要となってくるため、従来型の”保全、保護”一本やりの解決法よりはいかに計画するかが重要な課題となるだろう。  このような状況のなかで、21世紀は食糧や環境の安全に関して、これまでのような特定の善悪観にもとづく一面的な物の見方を廃し、真に総合的な議論と施策を推進することが肝要となる。 例をあげれば、従来技術とバイオテクノロジーの意図的対立構図の上に有機農法を持ってくるような現在一般に広く信じられている図式は空洞化せざるおえないだろう。 すなわち、有限な資源とやはり有限なその利用技術を、伝統、非伝統を問わずいかに調和させ有効利用していくかというところに人類の英知が求められているのである。 

 


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