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Peas*

エンドウ    エンドウやケツルアズキは発芽(germination)の際に豆の本体である二枚の子葉(cotyledon)を土中に残して上胚軸epicotyl)と根(root)を生ずる。従ってこれらの植物の発芽の際には下胚軸は生じない。これに対して、大豆やそら豆などは下胚軸(hypocotyl)を生じて展開した子葉を持ち上げ、いわゆる双葉となる。下胚軸の下端は根となり土中に伸びる。従って、エンドウのタイプの豆科植物は発芽した上胚軸に双葉がないことから一見単子葉の様相を呈する。英語ではエンドウはPeas と総称され そら豆や大豆のBeansとは区別されることが多い。えんどう豆の幼植物の絵に地上で展開した双葉を描いている童話などをときおり見かけるがこれは正しくない。また、エンドウは大豆やそら豆と異なりつる性が強い。まきひげ(tendril)により他の物体上に植物体を支えてはいのぼる。

  エンドウではAlaskaエンドウのように種子が熟しても緑色を保つのでGreen peas (グリーンピーズ)と呼ばれる。それ以外は種子が熟すると褐色か黄色となる。種子の表皮はしわのあるもの(しわ,wrinckled)としわの無いもの(丸、round)がある。これらの種子の性質は典型的なメンデル遺伝をし、メンデルによる遺伝の法則の発見に用いられた歴史的な形質群である。 

  エンドウの栽培種はGarden peasと呼ばれ白い花をつける特徴がある。 それに対して、Wild peas は赤い花をつける。 

  日本では似ていることを瓜ふたつというが、英語ではエンドウの豆が子葉に沿って二つに等分に割れやすいことから、"split peas”ともいう。

 


Bean*  インゲン、そら豆、大豆、ササゲなどの豆類の総称

 


 

 

Golden rod*


キク科の植物でSolidago属の植物の総称。アキノキリンソウやセイタカアワダチソウを含む。こ北米の中西部平原地帯(Great Plain)に自生する草本で、降水量が少なく高温になるこの地方(雨量600mm前後、40℃)では草丈30cmぐらいで黄金色の緻密な花をつける可愛らしい植物である。大群落を形成し、秋になると金色の絨毯を敷き詰めたように、草原を美しく彩ることからWild Flowerの一つとして愛されGolden rodというすばらしい名前を授かっている。中西部のネブラスカやケンタッキー州では州花となって人々に親しまれており、T-シャツのプリントなどにも見られる。 

  ところが、日本では、穀物輸入とともにもたらされると、日本の高温多雨多湿(年降水量1500−2000mm)の気候のために成長が著しく旺盛となり草丈2m以上にも達し巨大な花をいっせいに開花させ長期間にわたって多量の花粉を飛ばすので花粉症の原因植物として嫌われている。それでも、確かにその黄金色の緻密な花の集まりの大群落は高架橋などから見ると黄金の絨毯を敷き詰めたように見える。

 


Silver nightshade*

   この植物は北米大陸などに自生し大群落を作る雑草であり、日本には帰化植物としてもたらされた。この幻想的な英名は、夜になるとこの植物の葉がとじて、白っぽいつやのある、短く細かい毛が葉の裏が露出し月明かりを弱く乱反射して見えることからついたらしい。果実は2−3cmぐらいのスイカのような模様のあるトマトのような形の実をたくさんつける。熟すると黄色か赤黄色となる。果実は汁液を多く含みプチトマトのようである。しかし、この実にはナス科のもつたいていの有毒物質を高濃度に含むので食用できない。これらの毒素とは1.solanin(ジャガイモの芽毒で知られるソラニン)  2. saponin (サポニン、界面活性アルカロイド、ナスに少量含まれる) 3. solanain(セリンプロテアーゼ)などである。 ほかに、ナス科で有毒な植物はタバコがある。このように、ナス科は有毒植物が多く食用となるものは少ない。本研究室では3のセリンプロテアーゼが,活性が高く 耐熱性で、しかも界面活性剤と共存して活性を保持することから、本酵素の利用を研究したことがある。

 

 


 

Kiwii*

   中国原産の植物でニュージーランドで栽培化された。マタタビ科の植物である。その果実にはactinidinというSHプロテアーゼを多く含む。

 

 

 


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