CSBの基本緩衝液に加える成分と分画される細胞内器官
  ”遺伝子の構造と機能(駒野徹編、学会出版センター)”第6章4節参照

CSBに加える成分の種類 加える成分のはたらき 分画される細胞器官
0。2Mしょ糖 浸透圧調整 膜成分と細胞骨格およびそれらに結合したリボソーム 

膜ー細胞骨格複合体(CMコンプレックス)およびそれに結合するポリソーム

種々の細胞内器官:ミトコンドリア、小胞体、ゴルジ、ディクチオソーム、核、葉緑体、ゴルジ小胞、などの膜系オルガネラ

0.15M酢酸カリウム 浸透圧調整、イオン環境調整 CM−コンプレックスやそれに結合するポリソーム 

細胞骨格とそれに結合する細胞内器官

種々の膜系オルガネラ(同上)

中性界面活性剤0.5−2%(注1) 膜成分の溶解による細胞膜、小胞体、ミトコンドリアなどの膜系オルガネラの破壊、疎水性タンパク質の溶解など 細胞骨格および細胞骨格に会合したリボソーム
イオン性界面活性剤(胆汁酸、ラウリル硫酸ナトリウム等) イオン結合と疎水性結合の同時破壊。 

全ての膜成分

ほとんどの成分は溶解してしまう結果、ごく一部の強い結合を有するもの。

注1:一価カチオン塩は加えない。中性界面活性剤が加えられている場合は酢酸カリウムなどの一価カチオン塩を加えると、細胞骨格およびそれと会合している成分が解離する。

 

細胞骨格画分のあらまし

1  一般的に250xg5分程度の遠心で核や葉緑体が沈降しペレットとなる。
 

   250xg 5分 250xg
核、葉緑体、デンプン粒、タンパク質小体やそれらに会合する細胞骨格、および大きな細胞骨格断片等、が沈降する。

2  さらに1の上清(上澄み)を更に高い遠心力で遠心することにより、、遠心力の大きさに応じて種々の大きさや重さの細胞骨格の破片やそれに結合する要素とともに沈降しペレットとして得られる。
                      

4000xgー27、000xg15分
通常、主要な細胞骨格画分をなす 

細胞骨格、それに会合するリボソームなど

界面活性剤を加えない場合は小胞体、ミクロソーム、ディクチオソーム、ミトコンドリアなどが細胞骨格とともに沈降する

 

3   2の上清を超遠心機をもちいて更に高い遠心力で遠心すると細かい細胞骨格断片や遊離リボソーム(細胞骨格や膜あるいはその他のオルガネラに結合していないもの)が沈降しペレットとなる。  サブユニットを含めた遊離リボソームが目的である時は300,000xg、1−3時間程度の遠心力が用いられる。
                           

50、000ー100、000xg、30ー60分
細かい細胞骨格断片、遊離リボソーム

   

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